「一本の木に、たくさんのいろいろな鳥たちが集まる様子」、このことを日本の古い言葉で「百千鳥(ももちどり)」といいます。皆さんは、この意味を聞いて、どのように思われるでしょうか?
人によっては、たくさんの鳥たちがさえずりあっている、にぎやかな様子をイメージしたり、あるいは、たくさんの鳥たちが集まる神秘的な樹木をイメージされるかもしれません。
わたしの場合は、「ももちどり」という、このたったひとつの言葉で、人によっては様々な景色や様子をイメージする、そのことこそ、この広い社会にはたくさんの人たちが、たくさんの価値観をもって暮らしていること、それを表せるような気がして、法人名とさせていただきました。
「ももちどり」という響きも、何とも楽しくて、利用者さんやご家族、地域の方々にも親しんでいただけるだろうと期待を込めました。他には、「うぐいす」という意味があります。
この特定非営利活動法人百千鳥は、障がいのあるお子さんや障がいのある人が、この地域や社会で一人の人として楽しく、そして生きがいや役割を持って生活できるよう、一緒に活動していきたいと思って立ち上げました。
難しく考えず、誰もが人と一緒なら、想像できる願いは叶うし、楽しく生活できるのではないか、障がいや病気にかかわらず、そんなことがたくさんの人たちと一緒になることで実現する地域社会を目指せられたら・・・どんなに素晴らしいことかと夢を描きました。
「だれでもここで会えたなら、あとは夢(希望)が叶うだけ…」、
一期一会をたいせつに、みなさんと一緒に「夢」を叶えられたら。。。
2014.3.31
最近は「いろいろな鳥(人)たちが集まると、素晴らしい立派な大樹が育つ」という意味で、百千鳥という名を使っています。「素晴らしい立派な大樹」とは何か?皆さん自身の暮らしや夢、大きくは、まちや社会のことで、それが、どんどんと育ち、社会が素敵になっていくことの願いです。
2015.9.19
2015から2018現在。とても長い時間、走り続けてきました。
自分の人生の中で、これほど長い時間、思い悩んだり、さまざまな教訓を得た事はなかったと思います。
その中で見つけた言葉「あなたの花を咲かせましょう」、これが私の見つけた、福祉のライフワークとして、座右の銘とした言葉で、今取組んでいます。
その中で3つ、「人を信じること、人の意見を聞くこと、そして思いやること」、この3つがとても難しく、人としてとてもたいせつなことだと痛感しました。まだまだ自分は至らないですが、全ての人に感謝できる自分になりたいと思っています。
平成の最後の年(これも何かの縁なのかもしれませんが)、障がい福祉の充実をして、長久手が優しさあふれるまちになることを願って、みらい、と名づけた福祉サービスの支援拠点を設立させていただくことになりました。
冒頭の申し上げた3年間、わたしのスタッフ(信頼できる仲間たち)、地主さん、地域住民の方、ご本人、ご家族、関係の事業所さん、学校の先生、市役所の方、設計士さん、大工さん、ボランティアさん、いろんな人から温かい言葉やサポートを受けてきました。
誰もが、この町の「優しさ」を、人を「信じること」を、人と「協力すること」をすることで、今を生きる子どもたちや、障がいがあっても誰とも同じように当たり前にこの町に住んでいけること、自然を護り、人の愛情を未来へとつなぐことを願っているのだと私は思いました。
だから、 あなたの花を咲かせましょう そして 未来をともに創りましょう ・・・
2018.6.5
mirai代表 竹田 晴幸
特定非営利活動法人百千鳥
株式会社マゼンダ
特定非営利活動法人ゆうほどう
「取り組みたい10のこと ~そしてmiraiへ から まちの福祉のmiraiへ~」
平成28年3月に、長久手市福祉の家にて、100名を超える関係者の方々に
お集まりいただき、今回開所に至った「福祉サービス支援拠点mirai」の構想を
公表し、そしてmiraiへ、というキーワードを位置づけて取り組んでまいりました。
おそらくは、私どもも見えないところで、たくさんの方々がサポートしてくださり、
今回の開所に至ることができたのは、いうまでもないと日々実感しています。
それは、百千鳥に対するご期待かもしれませんが、元をたどれば、まちのニーズであり、
困っている立場の方々がいるから、そういった活動をしてほしい、続けてほしい、という
期待だと真摯に受け止めています。
私の考えるところの理念は、「分け隔てなく誰もが参加でき、年齢や障がいの有無を問わず
対等な関係の中で、大勢でなにか取り組み、形を成し、喜びを分かち合えたら」という
想いです。まだこれを一言でうまく表現できていませんが、そんな思いで活動しています。
今回、新たな拠点を立ち上げることで、これまで一緒に取り組んでくれたスタッフのみんなに
あわせて、新たなスタッフの方も入ってくれ、みんなが明るく元気な様子を見て、
とてもうれしく思っています。笑顔になれる毎日が大事だなと思います。
開所式に、百千鳥、マゼンダ、ゆうほどうの3法人で「取り組みたい10のこと」を
発表いたしました。これからも、まちの福祉のmiraiを創る活動を、皆様と
させていただけたらと思います。また、もし力を貸してくださる方も募集しています。
ご参加いただければ幸いです。
① 百千鳥の社会福祉法人化をして、グループホームの入居者の方や親御さんやご家族、
百千鳥・マゼンダの利用者さんが安心でき、活動が永く継続していけるようにしていきたい。
② 現在待機されている方たちのグループホームを作っていき、気の合う仲間、
趣味嗜好の合う仲間とともに、一緒に住み替えができるよう、地域の中にユニットを増やしていきたい。
③ 親御さんが、お子さんの近くで見守れる親御さんのホームを考えていきたい。
④ スタッフだけでなく、市民の仲間を増やし、困っている人や自立をしたい人も含めて、
まちの中に積極的に混ざることのできる仕組みを作っていきたい。
⑤ 障がいのある人、若年性認知症のある人、そのご家族も含め、
だれもが分け隔てなく過ごせる場所づくりや、
お互いがお互いをサポートしあえるような仕組みを作っていきたい。
⑥ 長久手を中心にして農業を推進し、自然を豊かにする仕組みを作っていきたい。
⑦ 大学や専門学校の学生さんと協力し、全国の就労支援等の事業所と連携し、ひとつの商品づくりにチャレンジしたい。
⑧ 障がいのあるお子さんが、音楽を楽しめる、療育のできる環境と、他のお子さんと交流できる場所を作っていきたい。
⑨ どんな障がいがあっても、やりがいのある、人のためになる、働ける仕組みづくりをしていきたい。
⑩ 多くの障がい福祉サービス事業所、介護保険サービス事業所、長久手市役所、
長久手市社会福祉協議会、相談支援を行う各センターと連携し、福祉人材を養成し、
総じて地域福祉の向上を目指していきたい。
2018.8.26
mirai代表 竹田 晴幸
特定非営利活動法人百千鳥
株式会社マゼンダ
特定非営利活動法人ゆうほどう